「離婚したい」と、夫から突然の宣告を受けた――。
それは、まるで心に穴があいたような衝撃で、立っていられないほどの痛みだったと思います。
結婚4年目、40代の夫婦。子どもはいない。
夫婦の時間はこれから…と思っていた矢先の一言に、今も胸を締めつけられるような毎日を過ごしていませんか?
こんにちは、「見た目」「心」「身体」魂レベルで整える美容時間をお届けする、SOUL HAVEN心理カウンセラーの沙蓮(さらん)です。
今回も、実際にココロのマルシェにご相談をいただいた40代女性「あずきさん(仮名)」のケースをもとに、「離婚したくないのに夫の気持ちが離れてしまったとき、女性にできること」について一緒に紐解いていきたいと思います。

ココロのマルシェ は、根本裕幸カウンセラーが主宰する、無料のお悩み相談掲示板です。
投稿されたご相談に、お弟子カウンセラーがそれぞれの視点でお答えしています。
「こんなこと相談していいのかな?」という小さなことでも、遠慮せずに話してみてくださいね。
私自身も長い間、頑張りすぎてしまい、誰にも頼れずに悩む日々を過ごしてきました。
だからこそ、あなたの気持ちが痛いほどわかりますし、一緒に寄り添いながら解決のヒントを見つけていけたら嬉しいです。
結婚4年目、40代夫婦、子どもなし
つい先日、夫から離婚をしたい、と言われました。
言われる2ヶ月くらい前に、ちょっと大きめな喧嘩をして、それ以降夫婦関係はぎくしゃくしていたのですが、今月に入ってから夫が急に冷たくなり、会話は「おはよう」「ただいま」「おかえり」程度。
何か質問しても、感情の中「はい」のみ。
この状況があまりにも辛くしんどく、私は実家に泊まることが数回ありました。それでもなんとかしようと家に帰り、夫と過ごそうと思っていたのですが、やはり状況は変わらず…。
なんとか話し合いの場を設けたのですが、その時に夫から離婚をしたい、とハッキリ言われました。
主な原因は、結婚当初から喧嘩するたびに、夫から言われていた「話し合いができない」「歩み寄りがない」「リスペクトがない」ことです。
他にもまだ言われたのですが、「この3年間で何も変わらなかった。俺は一生懸命努力して、どうにかしたいと思って歩み寄って頑張ってきたけど、もう限界だ。毎回気持ちが削られて、今はもうその気持ちもなくなった。」ということでした。
私はまだ夫のことが好きで大切なので離婚はしたくありません。そのことを伝えると「一度も変わらなかった人が変われると思えない。もう遅い。手遅れだ。」と言われ、私が何を言っても聞く耳を持たず…。
夫の離婚したいとという強い意志に、私は「まだ整理できてないけど、それでいいです。」と言ったのですが、やはり自分の心はまだ離婚には納得できていません。このままだと離婚になります。その前にもう一度今の自分の正直な気持ちを伝えたいのですが、もう何をどうしたらいいのかわかりません。
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離婚宣告までの経緯と夫婦関係の変化
2ヶ月前の大きな喧嘩をきっかけに、夫婦の関係はぎくしゃくしはじめました。
それでもあずきさんは、夫との関係を修復しようと、気丈にふるまい家に帰ることを選ばれていました。
ですが、夫の態度は日を追うごとに冷たくなり、返事は「はい」のみ。
そしてついに、「離婚したい」とはっきり告げられたのです。
「歩み寄りがない」「リスペクトがない」「話し合いができない」――
そう言われたとき、きっと胸がつぶれそうになったことでしょう。
男性心理から見る「リスペクト・歩み寄り・話し合い」
男性にとって「リスペクトされている」と感じることは、愛情表現の中でも非常に重要な要素です。
特に40代以降の男性は、言葉よりも行動や態度から「尊敬されているか」を無意識に測る傾向があります。
また、「話し合いができない」と言われる背景には、
- 自分の意見を受け入れてもらえない
- 感情的に責められているように感じる
- 話しても意味がないと諦めた
といった関係性の疲弊が潜んでいる場合が多くあります。
あずきさんの魅力・価値・才能
ここで一度、あずきさん自身の内面の素晴らしさにも目を向けてみましょう。
この自分自身の魅力・価値・才能を見つけ受け取れないと前に進むことが、しづらくなります。
あずきさんが持つ魅力・価値・才能〜沙蓮(さらん)の見解
- 関係を諦めない粘り強さ
→ 夫の冷たさにも負けず、帰宅を選び、対話を求めた姿勢に表れています。 - 相手を想いすぎる優しさ
→ 夫の気持ちに寄り添おうと、自分の本音を飲み込む場面が多かったのではないでしょうか。 - 繊細な感受性
→ 相手の変化にいち早く気づき、傷つくほどに繊細。これは共感力の高さの裏返しでもあります。 - 家族を大切にしたいという願い
→ 実家に逃げるのではなく、あえて戻って話し合おうとした姿勢に出ています。 - 愛を信じる力
→ 「まだ好き」という思いが残っているのは、愛することを信じている証拠です。
問題の本質と今後の方向性
この問題の根底には、以下のようなテーマが潜んでいると考えられます。
- 夫婦間の愛情の表現スタイルのズレ
(言葉 vs 行動/感情 vs 論理) - 相手の訴えが限界を越えるまで放置された蓄積的ストレス
- 夫の「これ以上傷つきたくない」心理とシャットアウト行動
今後の見立てとしては、以下の2ステップを意識すると良いかもしれません。
第一段階:自分の心を整える(自己理解)
→「なぜ離婚したくないのか」「夫を愛しているとはどういう意味か」
→ 自分自身の本心と向き合い、責め・悲しみ・焦りの感情を解放するプロセスが必要です。
第二段階:相手の心に届く表現と言動にシフトする(他者理解)
→ 「私はこんなに変わったよ」ではなく、「あなたを本当に理解したい」という姿勢がカギ。
→ 夫の“受け取りやすい愛の形”に合わせたコミュニケーションが必要です。
離婚を乗り越えた先に得られる“再生”のギフト
このような危機を乗り越えた先には、今よりも深い信頼関係と“本当の意味でのつながり”を手に入れることができます。
例えば――
- 表面ではなく「心から向き合う」夫婦関係の土台ができる
- 自分を大切にしながら、相手も尊重できる愛し方がわかる
- 自分の中の怒り・悲しみ・怖れを超えた先に“安心”が生まれる
- 再構築後の愛は、以前よりもずっと温かく、静かな信頼で結ばれる
- 同じように悩む誰かの光になれる経験となる
最後に:あなたが「離婚したくない」と願うなら
「手遅れかもしれない」「もう届かないかもしれない」
そんなふうに感じてしまう日々でも、それでも「離婚したくない」というご自身の気持ちがあるなら――
その想いこそが、次の扉を開くカギになります。
今すぐ行動を変えることが難しくても大丈夫。
まずは「自分の中に希望の種がある」ことに気づいてみてください。
必要なのは、無理に夫を変えようとすることではなく、自分が“本当の自分”に戻っていくことです。
そこから自然と、関係の再生は始まります。
まずはどんな自分の感情も受け入れて、整理して、感じ切ってあげてください。
そうすると、ピン!とくる瞬間があります。自分の直感、そして自分を信じて行動してみてください。